赤系水草の美しさを引き出すにはコツが必要

赤系水草はアクアリウムの中でも特に目を引く存在で、水景のアクセントやレイアウトの主役として多くのアクアリストに愛されています。

代表的な赤系水草には以下のような種類があります:

  • ロタラ・インディカ

  • ルドウィジア・レペンス・ルビン

  • アマニア・グラキリス

  • オランダプラント

  • アルテルナンテラ・レインキー

しかし、いざ育ててみると「なぜか赤くならない」「色が薄い」「緑に戻ってしまった」と悩む方も多いはず。実は赤系水草は育成条件に敏感で、発色に必要な要素がいくつもあるのです。

この記事では、赤い色を濃く育てるための照明・肥料・CO₂・水質管理のポイントを徹底的に解説します。


赤い発色を引き出すには照明の工夫がカギ

赤系水草の色づきに最も大きな影響を与えるのが「」です。ただ明るければいいのではなく、光の量・質・照射バランスが非常に重要になります。

高光量が必要不可欠

赤く発色するには、通常よりも高い光量が必要です。目安としては:

  • 60cm水槽:3000〜5000lm以上

  • PAR値で言えば200〜300μmol/m²/s程度が理想

照明が弱いと、どうしても緑っぽくなってしまいます。

波長と色温度も重要

赤系水草の色素(アントシアニンやカロテノイド)は、特定の波長の光で促進されます。

  • 赤(660nm)と青(450nm)の波長を多く含む照明がベスト

  • 色温度は6000〜8000Kが最適(赤と青がバランスよく含まれる)

おすすめは、RGBタイプやフルスペクトラムLED。自然な光で赤の発色を引き出すだけでなく、見た目も鮮やかになります。

照明時間の目安

  • 1日8時間前後

  • コケが出るようなら7時間以下に調整

※ただし照明時間が短すぎると発色が弱くなるため、光量が確保できていることが前提です。


赤系水草に必要な栄養と肥料のバランス

照明と並んで大切なのが肥料(栄養素)のバランスです。赤くなるために必要な栄養と、過剰・不足時のトラブルについても知っておきましょう。

鉄分(Fe):発色に不可欠なミネラル

  • アントシアニンの合成を促進する役割

  • 不足すると葉が黄ばみ、発色が薄くなる

鉄分を含む液体肥料を週1〜2回少量添加すると効果的。

窒素(NO₃)とリン酸(PO₄)のコントロール

  • 窒素が多いと葉が緑化しやすくなる

  • **窒素をやや制限(NO₃:5〜10ppm)**にすると赤が出やすくなる

  • リン酸(1〜2ppm)はしっかり与えることで、色と成長を両立できる

→ 栄養バランスは、水草用の複合液体肥料で整えると管理しやすいです。

カリウム(K)も忘れずに

  • カリウムは光合成の促進や栄養運搬に関与

  • 不足すると穴あきや葉の変形の原因

→ 鉄・カリウム・微量元素が一体化された液体肥料が理想。


CO₂添加と水質も色づきに大きく影響

光と栄養がそろっていても、**CO₂や水質が不安定だと赤くなりません。**以下の条件もあわせてチェックしましょう。

CO₂は必須!無添加では発色しにくい

赤系水草の発色を目指すなら、CO₂添加はほぼ必須と考えてよいです。

  • 60cm水槽で1秒に1〜2滴を目安

  • pHコントローラーやCO₂チェッカーで濃度を管理すると安心

CO₂が不足すると、成長が遅れて光と栄養の効果が発揮できず、赤くなりません。

水質の目安

  • pH:6.0〜6.8(弱酸性が理想)

  • GH:3〜6程度(ミネラルバランスを保つ)

  • NO₃:5〜10ppm/PO₄:1〜2ppm

水換えは週1回、1/3〜1/2程度を目安にして、栄養と水質のバランスを安定させましょう。


赤の発色を維持する日常管理とトリミングの工夫

赤くなったとしても、それを維持するのが難しいと感じる人も多いです。以下のポイントを意識して、赤い状態をキープしましょう。

トリミングで密度を調整

  • 赤系水草は下葉に光が届かなくなると緑化する

  • 成長に合わせてこまめにトリミングして差し戻しを行う

  • 密度が高い部分は間引きして通気性・採光性を確保

トリミングを面倒に感じるかもしれませんが、色を維持するには必要なメンテナンスです。

コケ対策と葉面の清掃

  • 葉にコケが付くと光合成が妨げられ発色が弱くなる

  • ヤマトヌマエビなどを導入してコケを抑制

  • 水換えの際に柔らかいブラシで表面を軽く掃除するのも有効


まとめ|赤系水草を美しく赤く育てるには“バランス”がすべて

赤系水草の発色は、「照明・栄養・CO₂・水質」のバランスが揃って初めて実現します。どれか1つでも欠けると、赤ではなく緑になってしまったり、色が薄くなったりします。

  • 高光量+赤青波長を含むLEDライト

  • 鉄分・リン酸中心の栄養補給

  • CO₂の安定添加とpH管理

  • 定期的なトリミングとコケ対策

このように要素を組み合わせてコントロールすることで、深く鮮やかな赤を引き出すことが可能になります。

最初は手間がかかるかもしれませんが、水槽の中で真紅に染まる水草を見られたときの感動は格別。ぜひ、あなたの水景にも美しい赤を取り入れてみてください。

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